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Power Apps Coalesce 関数の使い方と解説
概要
Power Apps のキャンバスアプリの関数・プロパティの解説と実際の使い方に関する記事。 今回解説する関数は Coalesce 関数になります。 また、この情報は 2021/05/13 時点の日本環境でのものとなります。
Coalesce 関数とは
公式より
Coalesce 関数はその引数を順番に評価し、空白 または空の文字列ではない最初の値を返します
つまり Coalesce 関数は たとえば
If(IsBlank(TextInput1.Text),"空文字", TextInput1.Text)
のような時の代わりに使える便利な関数です。
書き方
書き方は以下になります。
Coalesce( Value1 [, Value2, ... ] )
例えば以下のように書くことができます。
Coalesce( Blank(), 1 )
これの場合 1と表示されます。
また、からの場合次を評価し、それが空の場合はさらに次を評価する仕組みのため、
Coalesce(Blank(), "", Blank(), Text(3), Text(4) ) // 3と表示されます
といった書き方もできます。 Coalesceは IsEmpty 関数 または IsBlank 関数が true になる場合次の値が評価される仕組みになります。
また、公式のドキュメントでは以下のように記載していますが、 Coalesce の引数(カッコに入る値)のデータ型はすべて一致させる必要があるためこの書き方はできません。
Coalesce( Blank(), "", Blank(), "", 3, 4 )
(修正依頼済みです)
また、冒頭でも書きましたが、 If の代わりに使うこともでき、その場合は通信回数を1回減らせる可能性があるので、使える場面では積極的に使って行っていいかと思います。
使い方
実際には以下のような場面で利用することになるかと思います。
- IsBlank 関数 で複数の条件をチェックしたい場合
- If 関数で複数の条件で評価する場合
- 効率よく、短く条件分岐を書きたい場合
Coalesce 関数 は意外と便利な関数ですので、ぜひ使っていきましょう。
まとめ
Coalesce 関数とは以下のような特性を持っています。
- Coalesce 関数は、引数を順番に評価し、空白 または空の文字列ではない最初の値を返します。
- Coalesce 関数は、効率よく使えれば、通信回数を If 関数の半分にすることができます。
- Coalesce 関数は、引数のデータ型は全て同じである必要があります。
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